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不動産買取と仲介の違いは?メリット・デメリットを宇都宮の視点で解説
「不動産をなるべく早く現金化したい」「買い手が見つからないかもしれない」と考え、不動産会社による買取を検討している方もいるのではないでしょうか。
不動産売却の方法には、不動産会社に売却活動を依頼して買主を探す「仲介」と、不動産会社が直接買主となる「買取」があります。
仲介と買取の主な違いは、買主が一般消費者か不動産会社であるかです。売却までの期間や売却価格なども異なるため、買取を検討している方は、仲介との違いやメリット・デメリットを正しく理解してから判断しましょう。
不動産の買取と仲介の違い
不動産の買取・仲介では、買主や売却までの期間、売却価格、価格の決定権など、多くの観点で違いが見られます。
以下に、買取・仲介の違いを項目別でまとめました。

不動産買取の仕組み

不動産買取は、不動産会社が不動産を買い取る方法です。一般消費者をターゲットに売却活動を行う仲介とは異なり、不動産会社が買主となります。そのため、売却までに時間を要さず、一般的に数日~1カ月程度で不動産を現金化できるのが特徴です。
不動産買取業者は、買い取った物件をリフォーム・リノベーションして再販する形で利益を得ています。買取価格は、再販にかかる費用や利益などを見込んで査定するため、仲介の売却価格よりも低くなる傾向があります。買取価格は不動産会社の査定によって決定しますが、相場は市場価格の7~8割程度です。
また、不動産買取では、仲介手数料は原則かかりません。
ただし、一定期間は仲介で買主を探し、売れなかった場合に不動産会社が買い取る「買取保証」を利用する場合は、仲介での売却が成立した場合に仲介手数料がかかります。
当社が宇都宮市内で買い取り、再販売まで完了した物件の実績を集計したところ、買取価格は再販売時の成約価格に対して43.5〜105.1%で、中央値は71.4%でした。成約価格の合計に対する買取価格の割合は70.7%です。
物件種別ごとに見ると、中古戸建は43.5〜80.6%、土地は71.4〜105.1%、マンションでは65.5%となっています。中には買取価格を下回る価格で再販売した事例もあり、買取価格が一律に「市場価格の7〜8割」に収まるわけではありません。
実際の買取価格は、建物の改修費、造成・解体費、販売期間、権利関係、接道状況、災害リスクなどを考慮して算定します。なお、今回の集計には再建築不可物件の成約実績が含まれていないため、再建築不可物件について一律の割合は示していません。
仲介から買取へ切り替えた事例として、宇都宮市内のマンション事例があります。当初2,480万円で専任媒介による販売を開始しましたが、販売期間873日を経て、当社が1,820万円で買い取りました。当初価格との差は660万円、割合では約27%です。その後、改修費等を見込んで2,380万円で再販売しました。
※2026年9月22日時点の当社の取引実績データに基づく集計です。比率は「買取価格÷買取後の再販売成約価格」で算出し、仲介手数料、改修費、造成費、登記費用その他の経費は含みません。個別事例は物件および関係者の特定を防ぐため、実際の金額を一部調整しています
不動産仲介の仕組み

不動産仲介は、不動産会社が物件情報を幅広い層に発信し、買主・売主をマッチングさせる売却方法です。不動産会社が広告掲載や内覧対応、購入希望者との条件交渉などを行い、成約を目指します。売買契約が成立した場合は、不動産会社に仲介手数料を支払います。
買取と大きく異なる点は、売却までの期間と売却価格の傾向です。
買取は不動産会社に直接買い取ってもらうため、数日~1カ月程度で手続きが完了します。一方、不動産仲介は買主を見つける必要があるため、売却までに3~6カ月程度かかるのが一般的です。
売却価格は、買取よりも高くなる傾向があり、市場価格に近い金額で売却できる可能性があります。仲介による売却は、広範囲の一般消費者に物件情報を発信するため、条件次第で相場以上の価格で売れる場合があります。
売り出し価格は、不動産会社が提示した査定価格や周辺の相場、売主の希望などを踏まえて決定する仕組みです。
不動産買取のメリット
不動産会社が直接物件を買い取る「買取」は、スピーディーに売却できるのが特徴です。なるべく早く現金化したい方や売却の手間を抑えたい方にとって、多くのメリットがあります。
具体的なメリットは、以下の通りです。
- 早期の売却を目指せる
- 仲介手数料が発生しない
- 他人に知られる可能性が低い
- リフォームの費用を抑えられる
- 契約不適合責任が免除されるのが一般的
早期の売却を目指せる
不動産買取のメリットは、仲介による売却よりも早期に物件を手放せる点です。
仲介の場合、物件の広告掲載や購入希望者との交渉などが必要なため、売却するまでに一定の期間を要します。購入需要が限られるエリアでは、買い手が見つかるまでに時間がかかり、希望する時期までに売却できないケースもあります。
一方、不動産買取では、不動産会社が買主となるため、仲介のような買い手を探すための売却活動は必要ありません。条件がまとまれば、数日〜1カ月程度で売却できる場合もあります。
売却までの見通しを立てやすく、引っ越しや住み替えなどの予定に合わせて売却を進めやすい点も、買取を選ぶメリットの一つです。
不動産買取にかかる期間は、物件の状況や必要書類の準備状況によって異なります。当社では、必要な資料が揃った場合、査定依頼から最短で1~7日で買取価格をご提示します。
契約後は、抵当権の抹消や相続登記、測量などの手続きが不要で、売主様と引渡し条件を調整できる場合、契約から代金のお支払い・物件の引渡しまで最短24日で対応した実績があります。
実際に、宇都宮市南部の土地を買い取った事例では、ご相談の受付から代金のお支払い・物件の引渡しまで54日でした。土地のため築年数はありません。ご相談後に物件調査と価格査定を行い、売買契約を締結してから34日で決済しています。
「買取による現金化は数日から1か月程度」と説明されることがありますが、すべての物件を数日で現金化できるわけではありません。当社では、契約から入金まで最短24日の実績があります。一方で、ご相談から契約までの調査期間や、登記・残置物・境界などの状況によっては、現金化まで1か月を超える場合があります。ご希望の時期を確認したうえで、無理のない手続き日程をご案内します。
※日数は当社の取引実績データに基づきます。個別事例は物件および関係者の特定を防ぐため、エリアを広域表記にしています。実際の所要日数は、物件調査、必要書類、登記、金融機関および売主様のご都合などによって異なります。
仲介手数料が発生しない
買取では、不動産会社が直接買主となるため、即時買取の場合は仲介手数料はかかりません。仲介手数料の負担がない分、売却時にかかる費用を抑えられる点は大きなメリットです。
仲介による売却では、売却成立時に不動産会社へ仲介手数料を支払う必要があります。仲介手数料の上限は、成約価格に応じて以下のように定められています。[注1]
| 成約価格 | 仲介手数料の上限(速算式) |
| 200万円以下 | 成約価格×5%+消費税 |
| 200万円超400万円以下 | (成約価格×4%+2万円)+消費税 |
| 400万円超 | (成約価格×3%+6万円)+消費税 |
例えば、成約価格が1,000万円だった場合の仲介手数料の上限は「(1,000万円×3%+6万円)×1.1※=39万6,000円」です。※2026年9月時点の税率で算出
なお、物件価格が800万円以下の宅地・建物(使用の状態は問わない)には、仲介手数料を最大30万円(税込33万円)までとする特例があります。[注1]
特例を適用する場合は、媒介契約を締結する際に、仲介手数料の金額について売主と不動産会社の双方で合意する必要があります。
[注1]国土交通省:<消費者の皆様向け>不動産取引に関するお知らせ
https://www.mlit.go.jp/totikensangyo/const/1_6_bf_000013.html
他人に知られる可能性が低い
不動産買取は、ポータルサイトなどの広告媒体に物件情報を掲載しないため、近隣住民や知人に売却の事実を知られる可能性が低いです。
不動産売却を他人に知られたくない理由には、以下のような事情があります。
- 離婚や相続トラブルをきっかけに家を売却することを知られたくない
- 住宅ローンの返済など、金銭的な事情による売却を知られたくない
- 転職や結婚に伴う売却だが、個人的な事情を周囲に知られたくない
不動産買取では、一般的に物件情報の掲載やチラシの配布などを行わないことが多いため、売却の事実を周囲に知られる可能性を抑えながら、不動産を手放せます。プライバシーに配慮しながら手続きを進めたい方に適した売却方法です。
リフォームの費用を抑えられる
不動産買取では、基本的に売却前のリフォームが必要ありません。不動産買取業者は、買取後にリフォーム・リノベーションを実施することを想定して不動産を買い取るため、そのままの状態でも売却が可能です。
仲介の場合、少しでも高値で売るために、売却前に小規模なリフォームをする場合があります。大規模な工事までは必要なくても、リフォームの内容によっては数万円から数十万円の費用がかかります。
ただし、実際の費用は劣化箇所やダメージの程度、仕様などによって変動するため、注意しましょう。参考までに、工務店やリフォーム会社、量販店などを対象とした国土交通省のアンケート調査では、壁クロスの貼り替え費用相場は6万~30万円程度の事例が示されています。[注1]
買取価格は仲介より下がる傾向がありますが、売却前のリフォーム費用を抑えられる点は、買取ならではのメリットです。
[注1]国土交通省:リフォームの内容と価格について P2
契約不適合責任が免除されるのが一般的
契約不適合責任を問われる心配がない点も、不動産買取の大きなメリットの一つです。
不動産売却における契約不適合責任とは、引き渡した物件の品質や機能が契約内容と異なる場合に、売主が買主に対して負う責任のことです。
例えば、契約内容には告知されていなかった雨漏りや設備の不具合などが引き渡し後に発覚した際に、売主がその責任を追及される場合があります。
仲介では一般消費者が買主となるため、売却後に契約不適合責任を問われる可能性があります。買取は、契約不適合責任を免除するのが一般的なため、売却後の不具合を必要以上に不安視する必要はありません。
不動産買取のデメリット
不動産買取は、費用を抑えながら早期現金化ができるといったメリットがありますが、その一方で把握すべきデメリットもあります。場合によっては、仲介による売却を選んだ方が良い場合もあるため、慎重に判断しましょう。
不動産買取の具体的なデメリットは、以下の通りです。
- 買取価格が安くなりやすい
- 買取に対応している不動産会社が少ない
- 買取が成立しないケースもある
買取価格が安くなりやすい
不動産買取を選択する場合の懸念点は、買取価格が仲介での売却価格よりも安くなりやすい点です。
前述の通り、不動産の買取価格の相場は、市場価格の7~8割程度とされています。例えば、市場価格が2,000万円だった場合、買取価格の目安は1,400万~1,600万円です。
買取価格が低くなれば、売却後の資金計画にも影響します。住宅ローンが残っている場合は、売却代金だけでは完済できず、自己資金で不足分を補わなければならない可能性もあるでしょう。
できるだけ高い価格で不動産を手放したい方は、買取だけでなく仲介による売却も視野に入れましょう。
買取に対応している不動産会社が少ない
仲介と比べると、買取に対応している不動産会社は限られています。不動産会社が自ら物件を買い取るには、多額の資金力と再販売のノウハウが必要になるためです。
納得できる条件で物件を現金化するには、複数の不動産会社の査定結果や買取条件を確認する必要があります。しかし、買取に対応している不動産会社が少なければ、提案内容を十分に比較できず、希望する条件での買取が難しくなるかもしれません。
近隣で買取に対応している会社が見つからない場合は、地域の不動産会社に直接相談し、買取が可能かどうかを確認すると良いでしょう。
仲介による売却をメインとしている不動産会社でも、物件や売却条件によっては買取に対応してもらえる可能性があります。まずは問い合わせてみることをおすすめします。
買取が成立しないケースもある
不動産買取業者は、どの物件でも買い取れるわけではありません。以下のような物件では再販が難しく、査定対象外になる場合があります。
- 建物の老朽化や損傷が激しく、再販売が難しい
- 立地や治安、周辺環境などの条件が悪く、購入需要を見込めない
- 接道要件などの法令上の条件を満たさず、その土地に新たに物件を建築できない再建築不可物件である
- 事故物件に該当し、心理的瑕疵がある
このようなケースでは、再販しても売れない可能性が高いため、査定を依頼しても買取が成立しない場合があります。
ただし、訳あり物件や再建築不可物件の買取を行っている会社もあるため、諦めずに相談してみましょう。
不動産買取が適しているケース
不動産仲介・買取には、それぞれメリット・デメリットがあるため、どちらを選ぶべきか悩む方もいるのではないでしょうか。売却方法を決める際は、希望する売却時期や現在の状況を踏まえて判断することが大切です。
特に、以下のようなケースでは不動産買取が適しています。
- 家を早く売りたいとき
- 仲介では売れにくいとき
- 人に知られずに売却したいとき
家を早く売りたいとき
家をできるだけ早く売りたいときは、仲介ではなく買取を選ぶのがおすすめです。例えば、転職が決まっていて引っ越しまでに家を手放したい場合や、新居の購入資金として売却代金を早めに確保したい場合などが挙げられます。
また、両親から相続した家を所有しており、維持・管理の負担を減らすために早期売却を希望する方も少なくありません。
仲介では買主がいつ見つかるか分からず、希望する時期までに売却できない可能性があります。買取であれば、不動産会社と条件がまとまり次第、売買契約へ進めるため、売却時期の見通しを立てやすくなります。
仲介では売れにくいとき
不動産仲介で物件情報を発信しても、買い手がなかなか現れないときは、買取を視野に入れましょう。
仲介の売却期間は、3~6カ月程度です。しかし、古い家や事故物件、需要が低いエリアの物件などは、長期間売却活動を行っても成約に至らない可能性があります。
買取は、仲介の相場よりも売却価格が低くなる傾向にありますが、買取が成立すれば、買主を探すことなく物件を現金化できる点がメリットです。
「長く売りに出しているのに買い手が見つからない」「訳あり物件で需要が低い」と悩んでいる方は、不動産買取業者に一度相談してみることをおすすめします。
人に知られずに売却したいとき
近所に家を売却しようと思っていることを知られたくない方は、販促活動を行わない不動産買取がおすすめです。
売却の理由は、離婚や相続、転勤、引っ越しなど、人によって異なります。仲介の場合、このような個人的な事情が、販促活動を通じて周囲に知られる可能性があります。
買取では、広告掲載や内覧対応などをせずに売却できるため、プライバシーを重視する方におすすめです。
どうしても仲介が良い方は、非公開売却で買主を見つける方法もあります。非公開売却とは、広告掲載などで広く情報を発信せず、限られた購入希望者のみに物件情報を公開して成約を目指す方法です。
不動産買取は、速やかに不動産を売却したいときの選択肢
不動産買取は、スピーディーな売却やプライバシーの保護、契約不適合責任の免除など、売主にとって手間やリスクを抑えられる売却方法です。売却価格が下がる可能性はありますが、確実かつ早期に物件を手放したい場合に適しています。
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